当院の矯正治療
当院はデーモンシステムを採用しています
当院の導入するデーモンシステムは、アメリカのデュイット・デーモン博士が開発したローフォースローフリクションテクニックを採用した矯正装置によって歯並びや咬み合わせをきれいに整える治療です。
ローフォースローフリクションテクニックの特徴はセルフライゲーションブラケット(self-ligation bracket)の使用にあります。デーモンシステムではワイヤーを固定しないため、ローフォース(弱い力)、ローフリクション(少ない摩擦)で歯を移動できるため、余計な痛みを与えずに歯を早く移動させることができます。
デーモンシステムの特徴
痛みの少ない矯正治療
歯に接着されたブラケットにワイヤーを通して矯正力を加えると、ブラケットと歯は一塊になって、ワイヤーに沿って動いていきます。ワイヤーとブラケットの間に生じる摩擦力が大きければ大きいほど、歯は動きにくくなってしまいます。しかし、デーモンシステムの場合、その摩擦力が従来のものに比べて600分の1に軽減されているため、弱い力でも歯が動きます。氷の上の方が物も滑りやすいのと全く同じ原理です。弱い力で十分なので、そのため痛みが少なく、従来の矯正装置に比べて快適です。
治療期間が短縮される
不正でデコボコした歯並びに沿って、ハイテクワイヤーを装着すると、その形も歯列と同じくデコボコになります。そして、ワイヤーが記憶していた元の形に戻ろうとする復元力を利用して、歯の移動が行われます。しかし、ブラケットとワイヤーを強く締め付けると、強力な摩擦により、ワイヤーは元の形に戻れません。ところが、摩擦の極めて少ないデーモンブラケットと一緒に使用されると、この変形した状態のハイテクワイヤーは、元の形に戻るまで摩擦に邪魔されず、弱い力を発揮し続けます。弱い力で歯が動くのかと疑問に感じられるかもしれませんが、弱くて持続的な矯正力が働くと歯が最も速く効率的に動くことが生物学的に分かっていますので、とても理にかなっています。歯の移動が速くなったことにより、治療期間が従来の装置に比べて短くなっています。期間の短縮効果は個人差がありますが、中には2~4割も期間短縮したケースもあります。
非抜歯治療の可能性が高まる
デーモンシステムにより歯に活性を与えると、その支持組織である歯槽骨・歯周組織も、歯と共にダイナミックに動きます。そして、舌や口腔周囲の筋肉からの力を受けて、歯列は側方へ自然と拡大します。今まで拡大が難しいとされていた成人でも拡大することがありますので、子供だけでなく成人にとっても非抜歯治療の可能性が高まります。ただし、口元や咬合の状態により歯を抜くかどうか判断しますので、全ての患者様が非抜歯で治療できるわけではありません。